北海道の食彩“マッカリーナ”物語
笠井 一子

定価: ¥ 1,785
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発売日: 2005-04
発売元: 草思社
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いのちの賛歌
昨年わたしバースデーに愛娘が贈ってくれたマッカリーナのディナー。今年はステイも可能となり、宿泊者だけの世界一の朝食も満喫で、2人で至福の時間を過ごすことが出来ました。リピーターが多いオーベルジュ。この本がレジにあったので娘へお礼に贈りました。マッカリーナが持つ魅力がこの本でさらに納得できました。北海道の大地や人の魅力までわかった気がしてしあわせいっぱいになりました。自然と大切に与えられた環境やいのちを大切にする基本が詰まっていると思います。食のことだけでなくいのちへのこだわりにお薦めしたい1冊です。
「地産地消」の大実験、成功への道のり
まず第三セクターで作られたという事実に驚いた。マッカリーナは今となっては有名な場所だが、公費でレストランを作るなどよく実行できたと思う。本書には、そこに至る多くの人達の情熱や努力が綴られている。彼らは自然発生的に集まったという。新しい試みに共感する者達が、自らの得意分野を活かしてひとつになっていく姿が印象的だ。
新しいことを始めるときには、周囲の反対に合うものだが、マッカリーナも例外ではなかったらしい。それでも困難を乗り越え、時間をかけ、少しずつ村に受け入れられていった姿には、自分の仕事の取り組み方にも見習うところが多い。
すべては夢から始まった
北海道、羊蹄山麓にある真狩村で1997年にオープンした宿泊施設付きレストラン「マッカリーナ」が誕生するまでの物語。札幌で「モリエール」というレストランを営む中道博氏が、レストランで使う水を真狩村まで汲みにいくところから話は始まる。ジャガイモやアスパラガスなど豊かな食材をふんだんに使うレストランを真狩村に開きたいと夢みる料理人と農業振興のために農産物の付加価値を高めたいと願う村役場の人、ビジネスとしてではなく、自分たちの純粋な理想を形にしたいと願う男たちの「ロマン」が交錯し、人の出会いの妙とともに夢が結晶するプロセスを豊かな取材と確かな筆致で描く。一気読みのあとの余韻が心地よく、また何度もページをめくってしまった。まちづくりの基本は何か。料理の本質は何か。サービスの真髄は何か―。さまざまな切り口で読むことができる。本当にいい話だ。元気がわく。